日本共産党

2004年5月9日(日)「しんぶん赤旗」

シーア派指導者

米の「謝罪」不十分

ナジャフなど 米の攻撃で幼児ら死亡


 【カイロ=小泉大介】米英軍によるイラク人拷問・虐待に対し、イラク国民の怒りが強まっています。イスラム教シーア派指導者サドル師は七日、ナジャフ近郊のクーファで集団礼拝の説教を行い、「米軍が収容所でイラク人を拷問して喜んでいる時に、われわれはどのような自由、民主主義を期待できるというのか」「ブッシュ米大統領の謝罪声明は不十分だ」と強調。集まった支持者は「われわれに自由と独立を」と口々に叫びました。

 イラク第二の都市、南部バスラでは七日、集団礼拝で説教師が、英軍兵士が収容所でイラク人を暴行している写真を示しながら、英軍兵士を拘束、殺害した者に賞金を出すと述べました。同市では八日、民兵が大挙して街頭に繰り出し、英軍のパトロール部隊と交戦しました。

 シーア派聖地ナジャフでは七日、米軍が前日奪った知事庁舎などを拠点にイラク人民兵部隊を攻撃。米軍は戦闘機で五百ポンド爆弾を投下するなどし、イラク人十八人が死亡しました。死者の中には二歳、四歳、五歳の子ども三人を含む一家六人が含まれています。

 ナジャフ北方のシーア派聖地カルバラでも、米軍が市中心部のサドル師支持者の事務所を攻撃し、イラク人八人が死亡、十四人が負傷しました。


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