2004年5月11日(火)「しんぶん赤旗」
【ロンドン=西尾正哉】英国のブレア首相は九日、仏国営テレビ局「フランス3」とのインタビューで、「英軍兵士によって虐待されたイラク人に対し深く謝罪する。これは絶対に、完全に容認できない」と述べ、イラク人拷問・虐待について謝罪しました。
ブレア首相はまた、「ぞっとするような振る舞いをしたことに責任ある者は、軍の懲戒規定に従って処罰されるだろう」と語りました。
英国では広範な拷問・虐待の事実が明らかになっています。デーリー・ミラー紙は虐待した英兵の写真や証言を報道。国際的な人権擁護団体の国際アムネスティは昨年五月、英軍管理下に拘束されていたイラク人が拷問を受け死亡していたと告発しています。また、赤十字国際委員会(ICRC)は英軍兵士らによるイラク人虐待に関する報告書を二月に英政府に渡しました。