2004年5月12日(水)「しんぶん赤旗」
【カイロ=小泉大介】九日深夜から十一日未明にかけ、イラクの首都バグダッドなどのイスラム教シーア派指導者サドル師の拠点に対する米軍の攻撃で、イラク人の死者が四十八人に達しました。中南部のシーア派聖地ナジャフ近郊のクーファでは十日夜から十一日未明にかけ、米軍とサドル師支持民兵との間で交戦が発生し、米軍はイラク人十三人を殺害、十四人を拘束しました。
イラク駐留米軍報道官は十日、イラク北部で同日、何者かの攻撃により米兵一人が、八日には北部サマラでも道路に仕掛けられた爆弾により米兵一人が死亡したと発表しました。昨年三月のイラク戦争開始以降の米兵死者は七百五十人を超えています。