2004年5月12日(水)「しんぶん赤旗」
写真家森住卓(もりずみ・たかし)さん(53)が、著書『私たちはいま、イラクにいます』(講談社)の第五十一回産経児童出版文化賞(産経新聞社主催)の受賞を辞退していたことが十一日までに分かりました。
『私たちは―』はイラク開戦前、当時十三歳だった米国の少女シャーロット・アルデブロンさんが平和集会で読み上げた反戦スピーチと、森住さんがイラクで撮った写真をまとめた絵本で、昨年六月に刊行されました。
森住さんは受賞辞退の理由について、イラク戦争を「産経新聞社はどう伝えたか。日本政府の戦争加担する姿勢を一度でも批判したか」と報道に不満があるとし、受賞したら、「イラクの子どもたちに二度と顔向け出来なくなる」と自身のホームページで説明しています。