2004年5月14日(金)「しんぶん赤旗」
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安保破棄中央実行委員会の呼びかけで全労連や平和・民主団体が十三日、アメリカ大使館前で、米軍によるイラク人への拷問・虐待事件に抗議し、イラクからの撤退を求める要請行動をおこないました。内閣府には、イラクからの自衛隊の即時撤退を要請しました。
大使館前では、「イラク人虐待を許すな」の横断幕をかかげ、台の上にたたされて虐待されるイラク人の姿に「自由」「人道援助」の文字を逆さまに掲げて抗議。「虐待をやめよ」「米軍はイラクから撤退せよ」と唱和しました。
安保破棄中実委の西川征矢事務局長が、米軍の残虐行為は偶然の事件ではなく、大義のない侵略戦争から必然的に引き起こされたものであり、イラクからの即時撤退を求めるとのブッシュ大統領あての要請文を読み上げ、大使館側に手渡しました。新日本婦人の会、全教、日高教、日本原水協、日本平和委員会などの要請書も提出しました。
内閣府には、西川事務局長が▽サマワでオランダ軍に死者が出るなど、政府の「非戦闘地域」という強弁は成り立たなくなっている▽派遣軍の撤退の動きが各国で広がっており、政府も決断すべきだ―と訴えました。
各団体も「一刻も早い撤退の決断を」(新婦人)、「憲法を守る立場から直ちに撤退を」(国公労連)、「残虐行為がおこなわれること自体、侵略戦争であることの証明だ」(日高教、全教)、「派兵の理屈の虚構が崩れている。撤退しかない」(日本平和委員会)と訴え、要請書を出しました。