2004年5月15日(土)「しんぶん赤旗」
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「イラクから自衛隊撤退を求める女性とジャーナリストの緊急集会」が十四日夜、東京・千代田区の日比谷野外音楽堂で開かれ、千五百人が参加しました。政府が今国会で成立をねらう「有事関連七法案」や自衛隊派兵に反対する集会アピールを採択。自衛隊の撤退を求める世論と運動をひろげようと呼びかけました。
米軍などの拷問・虐待が明るみにでたイラク・アブグレイブ収容所の周辺で、三日間拘束されたジャーナリストの安田純平さんがイラクでの体験を報告。「収容所で虐待をうけた農民もいた。イラクの人たちの声に耳をかたむけることが大事だ」と語りました。
女性たちによるリレートークで、「日本がなんでイラクに軍隊、自衛隊を派兵しなければならないのか。自衛隊を海外に派兵してはならないのに」と徳島からかけつけた、三木睦子・元首相夫人をはじめ、翻訳家の池田香代子さん、アジアンスパークの林純子さん、舞踊家の前田芳さん、東京土建主婦の会の佐々木富恵さんらが、憲法を守り、自衛隊の撤退や有事法案廃案をアピールしました。
日本共産党副委員長の石井郁子衆院議員が、「アメリカに殺りく行為をやめよ、占領をやめよ、という声をあげよう。イラクの主権回復のためただちに自衛隊を撤退させよう」と連帯を表明しました。
集会は、新聞労連の明珍美紀委員長、航空労組連絡会の内田妙子議長、日本医労連の田中千恵子委員長がよびかけたもの。主催者を代表して内田議長があいさつし、イラク人質問題で「政府は国民のいのちのことより、アメリカの侵略戦争に加担することを優先する態度をとった。有事関連七法案など憲法に逆行する策動を許さない運動をひろげよう」と呼びかけました。
社民党、民主党の女性国会議員からメッセージが寄せられました。