2004年5月17日(月)「しんぶん赤旗」
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「普天間基地の早期全面返還を」。十六日、この思いで沖縄県宜野湾市に集まった一万六千人が手をつなぎ、同市に居座る米海兵隊・普天間基地を包囲しました。
この「人間の鎖」行動は、日本共産党、沖縄社会大衆党、社民党、民主党の各政党、労働組合、平和団体などでつくる実行委員会が主催。炎天下のもと、同基地の周囲十一・五キロメートルを午後二時から三時にかけ三回、手をつなぎました。
成功を受け、宜野湾市役所前で開かれた平和へのアピール集会で同市の伊波洋一市長は行動参加者に感謝を表明。住宅地上空での米軍機による飛行訓練の増加や「障子がガタガタするくらいの騒音。人間の住む所じゃない」などの声を紹介。包囲行動参加者の思いを日米両政府に伝え、「五年以内に閉鎖・全面返還を実現することを強く求めていきます」と決意を語りました。
この行動に先だって沖縄県統一連が開いた集会には、本土から参加した安保破棄中央実行委員会などの約百人も参加。あいさつした日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「(沖縄戦で)家族を戦争で失う悲しみを一番よく知っている沖縄で、米軍基地反対のためにたちあがることは、米軍占領反対を掲げてたたかうイラク国民との連帯の行動でもあります。明日からのたたかいに結びつけよう」と訴えました。