日本共産党

2004年5月17日(月)「しんぶん赤旗」

“年金問題 そのとおりだ”

かつてない期待実感

「しんぶん赤旗」読者増やす

『こんにちは』パンフ 島の隅々まで

鹿児島・与論町の日本共産党支部


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歡こんにちは歸パンフで町民と対話する(左から)島長国積奄美地区委員長と川村武俊支部長=15日、鹿児島県与論町

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 「詳しくは、日本共産党の改革案を書いたパンフレット『こんにちは日本共産党です』をお読みください」。鹿児島県与論(よろん)町(島)で活動する日本共産党与論支部は十四日午後、島長国積(くにせき)・奄美(あまみ)地区委員長の応援をえて、町一番の繁華街・茶花で党の政策と「しんぶん赤旗」の購読を訴えました。買い物帰りの人が「頑張ってください」とパンフを受け取り、「年金が改革されたら、将来が不安」と語ります。

 佐藤 俊明記者

 与論島は沖縄に近く、ハイビスカスが島中に咲き誇ります。梅雨入りした曇り空のもと、七月の参院選、八月の与論町議選にむけて、町議候補の川村武俊支部長(41)が年金問題、『こんにちは』パンフの内容、町議選の公約を訴えながら、パンフと年金問題の「しんぶん赤旗」号外を周辺に配布し、対話・支持拡大を開始。どこでも対話が弾みます。

この中身なら

 十五日には三〇度を超える暑さのなか、午前九時から活動しました。星砂で有名な百合ケ浜では、グラスボート組合の男性がパンフと号外を受け取って集まり、「保険料上げて、給付を下げるなんて、ひどすぎる」。パンフの四ページを開き、「共産党は年金の改悪をやめ、ヨーロッパ並みの社会保障にして、年金は五万円の最低保障にしなさいといってるんです」と話すと、「この中身なら共産党ね」の声が返ってきました。

 街頭演説を始めると、近くに住む鵜木島菊(うのき・しまぎく)さん(82)が宣伝カーに寄ってきて、「私はこの党が一番好きよ」とパンフを指し、「選挙じゃ共産党と書くから頑張ってね」。

 麦屋地域では、家の前に出て、水を打ったり、庭の手入れをしながら、演説を聞いていた女性がパンフを受け取り「支持するからね」。

 夕方、那間(なま)地域では、仕事帰りの夫婦がそろって庭に座り、演説を聞き拍手。「共産党に全部賛成ではないが、年金は将来が不安だね。この問題は、誠実な共産党に期待している」と語ります。

 同夜開かれた支部会議では、「街頭演説でこんなにたくさんの人が出てきて聞いてくれるということはなかった」「電動車いすの男性が生活相談にきた」「法案は廃案しかないと、みんな怒っている」などの意見が出され、パンフ、号外をいち早く配りきり、この問題で積極的に宣伝、対話して支持をひろげ、党員・「赤旗」読者を増やしていくことにしました。

 十六日午前も、じりじりする暑さのなか、六カ所で宣伝しました。女性が家から出てきて、「テレビを見ていたけど、共産党のいうとおりだ」と、声をかけてきました。

 十四、十五、十六の三日間に二十一カ所で街頭宣伝し、パンフ六百部、号外六百枚を配布し、二人の「赤旗」読者が増えました。

100枚で3時間

 与論島は、周囲二十三・七キロ、最高標高は九十七メートルの平らな島で、約二千戸が島全体に散在しています。このためビラを百枚配るにも三時間かかります。これまでにパンフ千六百部を配布しました。

 サトウキビをつくっている農民はパンフを読んで、「家族経営を守るために、農産物の価格保障と所得保障を農業予算の中心に据えるというのは、共産党のいうとおりだ」。また茶花地域の女性は「グラフや表が多くてわかりやすい。くらしと社会保障を予算の中心にというのは、賛成ね」と話します。

合併問題でも

 与論町には二十年間、日本共産党の町議がいません。昨年二月、与論町と沖永良部(おきのえらぶ)島の和泊(わどまり)町、知名(ちな)町との合併問題が起きたとき、支部は同四月に町長、町議会議長に住民投票で決めるように申し入れ、ビラ十一種類を出して全戸配布。手書きのステッカーやたて看板も出して、町民の要求を掲げて二十年ぶりに公然と活動し、十一月の住民投票で86%の反対で合併を否決しました。

 昨年十月の総選挙では、二〇〇〇年総選挙の倍以上の二百四十三票を獲得。九州・沖縄の市町村で一番の伸び率となりました。

 支部は、今年一月の第二十三回党大会決定を繰り返し討議し、参院選の勝利と町議選での党議席回復をめざし、六月までに過去最高を突破して昨年の総選挙の180%の読者、町議選までに240%の読者にすることを決めました。これまでに三十人の読者を増やし、140%になりました。

 「赤旗」日刊紙が三日遅れで届くというなかでも、毎週の支部会議で「赤旗」をもとに合併、年金、イラク問題などを学習してきました。奄美の米軍占領時代から党の旗を掲げ続けてきた森盛茂さん(84)とともに、入党して二、三年の川村支部長ら新しい党員が心一つに活動しています。

 すっかり日焼けした川村支部長は「街頭演説で、かつてない共産党への期待の強さを実感しました。参院選、町議選の勝利のためにいっそう頑張ります」と、決意を新たにしています。


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