2004年5月18日(火)「しんぶん赤旗」
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日本共産党沖縄県委員会、沖縄社会大衆党、社会民主党沖縄県連合の三党の代表は十七日、沖縄県の府本禮司知事公室長を訪ね、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる最新鋭の海上基地建設の事実上の着工となるボーリング調査への同意に抗議し、撤回を求めました。
日本共産党の古堅宗嘉書記長は、沖縄からイラクに派兵された米海兵隊がイラク中部のファルージャの包囲作戦に参加し、六百人以上の女性や子どもたちを虐殺していることに「地上戦と米軍占領を経験した県民はやりきれない思いと怒りをもっている」と指摘。「名護市辺野古沖への新基地建設は、第二、第三のイラク(の危険な事態)を世界に広げるものであり、県は新基地建設を許すべきではない」と強調しました。
沖縄社会大衆党の糸数けいこ副委員長(参院沖縄選挙区候補)は、「『観光立県』を標ぼうしている沖縄県が、県民の宝である最高ランクの豊かな自然を埋め立てようとしている矛盾をどう説明するのか」と厳しく詰め寄りました。
府本公室長は、ボーリング調査について「関係法令に照らし慎重に検討した結果、環境配慮事項を付して同意したもの。私たちが同意書に示した諸事項が順守され、調査が実施されると考えている」と従来の見解を繰り返しました。