日本共産党

2004年5月19日(水)「しんぶん赤旗」

80歳過ぎたら給付下げる?

年寄りばかにしている

小池議員質問 東京の年金者組合が視聴 

小泉首相の答弁にびっくり


 「腹立つねえ」「年寄りをばかにしてる」――。十八日、東京・墨田区で、日本共産党の小池晃参院議員と小泉首相との参院厚生労働委員会のやりとりをテレビで視聴した全日本年金者組合墨田支部の人たち。首相、坂口厚生労働大臣が無責任答弁を繰り返すたびに怒りの声が出されました。

 「保険料は上げません」「給付額は50%を維持します」。これが自民党・公明党のいう「百年安心」でした。しかし実は「保険料は上がりつづける」「給付は30%台にも下がる」が事実。小池議員が「なんで今まで一言も説明しないんですか」と詰め寄ると、「そうだよ」とあいづちの声。

 平然ととぼける小泉首相。書記長の石橋正夫さん(71)は、「こんな欠陥だらけの法案を、ウソで固めた審議で通されたら、結局迷惑を被るのは国民だ」と話します。

 いっせいに驚きの声があがったのが、小泉首相の「八十歳をすぎて六十五歳と同じ年金をもらったらおかしい。消費量だって違う」から年金給付額を減らしても構わない、という答弁が出たときでした。吉田央子さん(56)は「年寄りをばかにしてる。八十九歳の母は、老人ホームに入っているんです。介護保険料は天引きされるし、年を取ったほうが、かえってお金がいるじゃない」と憤ります。

 小池議員が質問を終えるといっせいに拍手。「撤回しかない」「歯切れがよくて分かりよかった」と感想を出し合います。

 墨田区の国民年金受給額の平均は四万三千円くらい。零細企業の多い同区では、年金者組合に入りたくても百円、二百円の組合費さえ納められないという人が多いといいます。

 石橋さんはいいます。「昼でも暗い部屋で電気代節約のためテレビの明かりだけで暮らしている人もいるんです。世論調査でも七割が反対している。『撤回しかない』の声をもっと上げないと」


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