2004年5月20日(木)「しんぶん赤旗」
年金改悪法案をめぐり、参院厚生労働委員会で本格的な論戦が始まり、有事関連法案が政府・与党により二十日にも衆院有事法制特別委員会で採決強行がねらわれている十九日、国会周辺では座り込みや議員要請などがくりひろげられました。労組や平和・民主団体、宗教者や市民団体が、「年金改悪法案を強行するな」「有事関連法案反対」と行動しました。
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与党が衆院有事法制特別委員会で有事関連法案の採択を狙うなか、宗教者や市民らが呼びかけた緊急の国会前行動が十九日、おこなわれました。「戦争への道 有事立法つぶせ」のプラカードをかかげた市民や法衣姿の宗教者ら約七十人が「有事法案反対」の声を響かせました。
主催者を代表して平和をつくり出す宗教者ネットの木津博允さん(日本山妙法寺僧侶)が「『殺すな』の声をたばねていこう」と呼びかけ、平和を実現するキリスト者ネットの木邨健三さんが「武力によらない平和づくりを」と訴えました。
陸・海・空・港湾労組二十団体の村中哲也さん(航空連副議長)は、兵員や軍事物資の輸送など政府がおこなう“命を奪う行為”の協力を強制される法案は絶対に許されないと強調。
イラク占領に民間航空機の利用を許さなかったこれまでのたたかいを確信にし、数倍のたたかいをすすめようと呼びかけました。
「じっとしていられない」と被爆者たちも参加。日本原水爆被害者団体協議会の田中熙巳事務局長が、特別委員会で防衛庁長官が“核攻撃に備えなければならない”と発言したことを怒りをこめて告発しました。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員、社民党の福島瑞穂党首があいさつ。佐々木氏は、民主党は修正というが、有事法制の危険な本質は決して“修正”などできないとのべ、反対の声を強めていこうと訴えました。
同時刻に、国会前で行動をおこなっていた国民大運動実行委員会などとエール交換。全労連の西川征矢副議長が「私たちも全力をあげる」と決意を語りました。