日本共産党

2004年5月24日(月)「しんぶん赤旗」

保育・子育て考える集会

2600人が参加

児童の権利侵害許さない


 第三十六回みんなで保育・子育てを考える集会(同実行委員会主催)が二十三日、大阪府堺市で開かれ、保育士や父母たち二千六百人が参加し、交流しました。

 主催者を代表して大阪保育運動連絡会の村田浩治会長が基調報告。公立保育所民営化など国・自治体による保育切り捨ての動きが強まるなか、子育ての環境を整える運動をひろげようと力説しました。

 「子ども力の発見」をテーマに講演した秋葉英則大阪教育大学教授は、児童虐待や引きこもりなど子どもの権利侵害と政治の右傾化が連動していると指摘。教育にまで効率主義を押しつける動きを批判し、憲法を力にした社会づくりの重要性を強調しました。

 「公立保育所の民営化を考える」分科会では、府内でも相次ぐ保育所民営化にたいする父母と保育士の運動を交流。「児童の権利侵害を許さない立場から裁判をたたかっている」「市民の運動で、保育所『民間委託』を計画する大阪市も『民間企業の参入は考えていない』といっている。子どもたちの笑顔を守るため運動をもっと大きくしたい」などの報告がありました。

 このほか、小森陽一東京大学教授の講演「『我が輩は猫である』から社会を読み解く」、環境やアレルギーに配慮した料理教室、保育の年齢別分科会など多彩な催しがおこなわれました。


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