2004年5月26日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党の大門実紀史議員は二十五日の参院厚生労働委員会で、森英介厚労副大臣が年金未加入問題を坂口力厚労相に「報告した」としている経過をとりあげ、年金改悪法案の衆院強行採決まで国民に隠していた責任は重大だと追及しました。
森氏は、四月十四日の時点で社会保険庁に問い合わせて未加入の事実を知り、同月二十八日に年金改悪法案が衆院厚労委で強行される前に坂口氏に「報告した」と答えましたが、坂口氏は「いま調査していると委員会審議の最中に聞いた。未加入の報告を受けたのは、五月の連休明けだ」と答弁しました。
大門氏が「どちらかがうそをついている」と追及すると、森氏は「坂口大臣にきちんと(未加入の事実が)伝わっていなかった」と答弁を二転三転させたため、野党理事が委員長席に詰めより、審議は一時中断しました。
大門氏は「年金改悪法案の衆院での強行採決が大問題だったときに、こんな大事な問題をきちんと報告せず、虚偽の報告をしたということになる」と批判し、坂口厚労相、森副大臣がしっかり調べて、再度報告するよう求めました。坂口厚労相は「きちんと報告する」と答えました。