2004年5月28日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党の小池晃議員は二十七日の参院厚生労働委員会で、谷畑孝厚労副大臣が衆院での採決まで国民年金保険料の未納をひた隠しにしていたのではないかと追及しました。
谷畑氏は社会保険庁の報告で未納を十日に初めて知り、十三日に発表したと説明してきました。
小池氏は、谷畑氏が「多少未納期間はあったと認識していた」と疑いを持っていたことを指摘。衆院厚生労働委員会の採決前に谷畑氏が加入履歴を調べていたことを示す書類を提示しました。この書類は衆院採決の四月二十八日に同委員会室で入手したとして小池氏に届けられたもので、谷畑氏の加入履歴や基礎年金番号などが書かれ、未納期間部分が空白になっています。
小池氏は「四月から問題になっていたのに連休明けまで調べなかったのは不自然だ。書類が示すように採決の時点で報告を受けていたのではないか」とただしました。
うつむいたままで「十日に知った」と繰り返すだけの谷畑氏。小池氏は「強行採決の時点で把握していたとすれば背信行為だ」とのべ、徹底調査を求めました。
小池氏は森英介副大臣が四月十四日に坂口力厚労相に未納を報告したというのに、坂口氏は「調べると聞いたのでしっかりやれと指示した。未納報告を受けたのは連休明けだ」と食い違っている問題についても追及。
調査を命じながら坂口氏がなぜ連休明けまでほうっておいたのか、森氏は坂口氏に伝わらなかったのに誤解を解こうともしなかったのかとただしました。
森氏は「説明の仕方が悪かった」、坂口氏は「意思疎通が欠けていた」と無責任な答弁に終始。小池氏は「矛盾だらけで国民は納得しない。強行採決までみんなで隠していたといわれても仕方ない」と批判しました。