日本共産党

2004年5月29日(土)「しんぶん赤旗」

ハナコさんの「話そう日本共産党」

福祉に使うなら
消費税増税仕方ない? 


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 20代の学生 共産党は消費税を上げるのに反対といってるけど、福祉に使うなら上がっても仕方ないんじゃないの。

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 ハナコ 政府や自民、公明、民主党などが消費税増税しかないと大合唱してるから、そう思うのも無理ないかな。

 けど、考えてみて。消費税は所得の少ない人も多い人も同じ税率で取られるのよ。食料品など生計費には税金をかけないという税制の原則に反しているし、ギリギリの生活をしてる学生やわずかな年金で暮らすお年寄りなど所得の少ない人ほど負担が重いでしょう。政府には集めやすい、庶民には最悪の税金だわ。

 学生 そういうことか。

 ハナコ それに、消費税は福祉に使われてきたんじゃないのよ。これを見て(パンフ『こんにちは日本共産党です』の五ページ)。導入されて十六年たつけど、この間消費税の税収が増えた分、企業が払う法人税が十二兆七千億円も減っているでしょ。景気が悪くなったことも影響しているけど、法人税率を引き下げたり大企業に税金をまけてやった分をそっくり消費税が埋めているわけね。「福祉のため」じゃなかったことが一目瞭然(りょうぜん)でしょう。

 日本経団連などの財界団体は、消費税をゆくゆくは18%にしろとか、企業負担の年金保険料を払いたくないから消費税を財源に充てろと主張してるのよ。

 学生 それはひどいね。でも、消費税を上げないでどうすればいいんですか。

 ハナコ パンフ五ページのグラフから分かるように、日本の大企業はヨーロッパに比べて税金や保険料の負担がずいぶん少ないのよ。だから日本共産党は、大企業や高額所得者にヨーロッパ並みの負担をしてもらい、優遇税制も改めれば財源は確保できるといってるの。


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