2004年5月29日(土)「しんぶん赤旗」
一世帯当たりの平均所得が六年連続で減少し、生活が苦しいと意識している世帯が53・9%と過去最多だったことが二十八日、厚生労働省の二○○三年国民生活基礎調査結果で分かりました。児童のいる世帯では、62・8%が「苦しい」と回答しており、同省は「景気の長期低迷で所得が落ちていることと、児童がいる世帯は教育費の負担が大きいためではないか」とみています。
調査は、○三年六―七月にかけて実施したものです。
それによると、○二年の一世帯当たりの年間平均所得額は五百八十九万三千円で、前年度より十二万七千円減少。特に十八歳未満の児童がいる世帯が七百二万七千円、前年度比二十四万五千円減と落ち込みが大きくなっています。
生活が苦しいと答えたのは、「大変苦しい」22・4%、「苦しい」31・5%の計53・9%で、前年度より○・一ポイント増えました。
一方、世帯構成をみると、高齢者がいる世帯が全体の37・7%に当たる千七百二十七万三千世帯で、前年度より一・一ポイント増加しました。