2004年5月30日(日)「しんぶん赤旗」
中央社会保障推進協議会は二十九日、東京都内で第四十八回総会を開き、年金改悪法案を廃案に追い込むことをはじめとした二〇〇四年度運動方針を決めました。
運動方針案を提案した山田稔事務局長は「毎年のように繰り返される社会保障改悪により連続的な負担増、給付削減がされ、我慢の限界はとっくにこえ、国民の中にたたかいに立ち上がるエネルギーが蓄積し広がっている」と強調しました。
最重要課題として、(1)憲法改悪を許さず、平和と社会保障を守るため、憲法九条と二五条の旗を高く掲げて国民的共同をひろげる(2)年金改悪法案の廃案をかちとり、「最低保障年金制度」を創設させる壮大な共闘を組織する―をあげ、参院選挙では、政治革新をめざし奮闘するとしています。
討論で、石川県社保協の代表は、四月十五日の年金改悪反対の県内総行動に、県連合会長のメッセージが寄せられたことを報告。「とりくみのなかで大きな変化と成果、明日につながると実感している」とのべました。お年寄りの高額医療費の支払い問題で、限度額を超える分は窓口で支払わなくてもよいように改善させた経験(新潟県社保協)や、国民健康保険証の取り上げを機械的にしないよう改めさせた経験(札幌社保協)も報告されました。
日本共産党の山口富男衆院議員が来賓あいさつしました。
総会で選出された新役員は次の通りです(敬称略、新以外は再任)。
▽代表委員 室生昇(保団連)、肥田泰(全日本民医連・新)、西川征矢(全労連)、関根和夫(東京社保協)、井上賢二(大阪社保協・新)▽事務局長 山田稔(日本医労連)