日本共産党

2004年6月1日(火)「しんぶん赤旗」

米軍

クーファで最大攻撃

イラク民兵20人殺害 民家の女性も


 【カイロ=小泉大介】イラクのイスラム教シーア派指導者サドル師の拘束、殺害を狙う米軍は三十日夜から三十一日未明にかけて、中南部ナジャフ近郊クーファに対し過去最大規模の攻撃を行い、サドル師支持の民兵と交戦、少なくとも民兵二十人を殺害、イラク人女性一人も死亡しました。米軍側も兵士二人が死亡しました。

 ナジャフでは二十七日にサドル師が民兵の撤退に同意し、米軍も攻撃を一時停止すると表明しましたが、その後も断続的に米軍の攻撃と交戦が続いています。今回の大規模攻撃で、停戦に向けた動きは崩壊の危機に陥りました。

 現地からの報道によると、クーファでの戦闘は、三十日深夜に米軍戦車が同地中心部のモスク(イスラム教礼拝所)近くに侵攻した際、発生。

 戦闘で民家が破壊され、女性一人が死亡、この女性の子ども三人が負傷したといいます。このほか民間人に多数の負傷者が出たもようです。

 この戦闘で米兵二人が死亡したことで、イラク戦争開戦以降の米兵死者総数は八百九人に達し、四―五月の二カ月間だけで二百人以上が死亡しました。


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