日本共産党

2004年6月1日(火)「しんぶん赤旗」

厚木基地

最新鋭攻撃機を追加

爆音増大 米海軍が配備に着手


 米海軍が厚木基地(神奈川県)に、空母キティホークの艦載機として最新鋭の戦闘攻撃機FA18Eスーパーホーネット(一人乗り)を追加配備する計画に着手していることが五月三十一日までに明らかになりました。

 キティホークの艦載機部隊で、同基地所属の第二七攻撃戦闘中隊(VFA27)のホームページで判明したものです。「VFA27は現在、FA18Eへの移行準備を進めている」と明記しています。

 厚木基地にはすでに昨年、FA18Fスーパーホーネット(二人乗り)が十三機配備されています。FA18Eの配備はこれに続くもので、同機は旧型のFA18ホーネットに比べエンジン出力が35%増大。その騒音は米国でも社会問題となっており、ノースカロライナ州では連邦地裁が四月、同機の新基地建設の差し止めを認める仮処分決定を下しています。

 FA18Eの配備については、五月二十四日にキティホークを中心とする第五空母戦闘群のディック・コーパス参謀長が言及。同日付の米海軍ニュースでも、第二七攻撃戦闘中隊が六月から米本土でスーパーホーネットの操縦訓練を受け、十月に厚木に帰任すると報じていました。

 しかし、在日米海軍司令部は二十五日「何も決まっていない」と否定していました。

 第二七攻撃戦闘中隊には現在、FA18Cホーネットが配備されています。米海軍は二〇〇八年までに、空母艦載の戦闘攻撃機をすべてFA18E、Fに切り替える方針です。

カット

スーパーホーネット 米海軍が空母艦載機として開発した最新鋭の戦闘攻撃機。二〇〇二年に実戦配備され、イラク戦争にも参加しました。従来機のFA18ホーネットに比べ、多種類の兵器と燃料を33%多く搭載できます。このため、より深く敵地に侵攻することが可能になっています。 「ホーネット」はスズメバチを意味します。



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