日本共産党

2004年6月3日(木)「しんぶん赤旗」

年金改悪法案

採決認められない

穀田国対委員長 四つの問題点を指摘


 日本共産党の穀田恵二国対委員長は二日、国会内で記者会見し、三日の参院厚生労働委員会での年金改悪法案の採決は認められないとする日本共産党の立場を明らかにしました。

 穀田氏は、第一に中央公聴会を開催せずに採決することは許されないと強調。与党側も当初からその重要性を認め、開催に「誠心誠意努力する」とのべていたことを指摘し、「国民の関心も高く徹底審議が求められている年金問題で公聴会を開くのはあまりに当然のことだ」とのべました。

 第二に、自民党が立法に携わる国会議員の責任として国民年金の未納・未加入状況を公表していない問題です。穀田氏は、参院厚労委の自民党委員すら納付状況を公表していないと指摘し、ただちに明らかにするように求めました。

 第三に、参院の審議では、「給付は現役時代の50%を保証」「保険料に上限を設けた」という政府の二枚看板に偽りがあることが明らかになりました。穀田氏は、「国民の生存権を侵害する重大な問題法案をこのまま採決するのは許されない」と強調しました。

 また、保険料の引き上げが雇用や日本経済にどのような影響を与えるのかなど、未解明の重要な問題点を明らかにしていません。

 第四は、公明党が「廃案にすると年金財政に穴があく」などとして国民をおどして無理やり法案を通そうとしていることです。穀田氏は、「国民に新たな負担と給付減をおしつけることこそ問題であり、圧倒的多数の国民の声にこたえて廃案にすることこそ求められている」とのべました。


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