2004年6月3日(木)「しんぶん赤旗」
「うそとごまかしで固めた悪法は許さない」。与党が三日にも年金改悪法案の参院委員会採決を狙うなか、全労連は二日、年金改悪法案の廃案をめざし、全国統一行動を繰り広げました。
夜は東京・日比谷野外音楽堂で、同法案と有事関連法案の廃案を求める中央決起集会(中央社保協、安保破棄中実委など八団体主催)を行い、二千二百人がかけつけました。
全労連の熊谷金道議長は、与党の採決強行の動きを糾弾。「最後までたたかいの手を緩めない」と訴えました。航空労組連絡会の内田妙子議長が連帯あいさつしました。
日本共産党の小池晃参院議員は、中央公聴会の開催を拒み、自民党委員の保険料納入状況を隠し、審議をつくさないまま「年金財政に穴があく」といって採決を強行することは断じて許せないと批判しました。
全国各地で宣伝などを強化することを確認し、集会後、国会まで請願デモをしました。
神奈川県茅ケ崎市の鈴木豊さん(65)は、「ウソをついて年金法案 公明党よサギ罪ではないのか! 学会員まで騙(だま)して良いのか」と手書きしたプラカードを持ってきました。
茅ケ崎市では年金者組合、生活と健康を守る会などが共同して市内の繁華街で年金改悪反対の宣伝を続けています。宣伝中に創価学会員が「何をしてるの」と声をかけてきたことがありました。「法案の中身を説明しても、『そんなことない』とけげんそうな顔をしたんだよね。だまされてるな、と思って、このプラカードを作ったんだ」。三月半ばからは毎日のように宣伝カーを出して訴えています。「今でさえ、保険料を払えない人が四割もいる。どうやって老後の生活を送るのさ。今回の法案はそれをさらに壊すもの。国民にはなかなか本当のことが伝えられていない。だからこそ、音出し活動をしないとね」