2004年6月4日(金)「しんぶん赤旗」
参院厚生労働委員会でおこなわれた年金法案の強行採決について日本共産党の富樫練三、民主党の今泉昭、社民党の又市征治の各国会対策委員長は三日午後、倉田寛之参院議長にたいし、「採決は無効であり、委員会に差し戻すべきだ。本会議は開くべきではない」と申し入れました。
三氏は、(1)今日の議事日程には採決はない。採決を求める動議は理事会で協議するのが当然。それを強行した委員長の責任は重大だ(2)日本共産党の小池晃、社民党の福島瑞穂、無所属の西川きよし各議員が質問する予定だった。審議権はく奪は議会の自殺行為であり、この点でも委員長の責任は重大だ。議長として審議権を保障すべきだ(3)議会制民主主義をふみにじった委員会を受けての本会議を開くことは許されない―とのべました。
倉田議長は、国井正幸委員長から「何ら瑕疵(かし)はなかったと報告を受けている」「本会議は議院運営委員会が決めるものだ」と無責任な姿勢に終始。三氏は、議会制民主主義に責任を負わない議長の姿勢は許されないと厳しく批判しました。