2004年6月4日(金)「しんぶん赤旗」
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滋賀県大津市で三日、参院厚生労働委員会での年金改悪法案の強行採決に抗議して同日夕方、大津、瀬田、膳所など主要駅前で抗議の宣伝をしました。昼休みには抗議デモもおこなわれ、五十人余りが参加。「年金大改悪の強行採決は許さないぞ」「徹底した審議をおこなえ」と訴えました。
デモは、県社会保障推進協議会(社保協)、県労働組合総連合、有事法制反対県連絡会などが緊急によびかけ、年金改悪への抗議と、引き続き緊迫している有事関連法案でも廃案にと訴え。
デモに参加した市内の女性ケアマネージャー(32)は「年金改悪は、私自身も大幅に削られるし、払わない若者が増えて悪循環です。お年寄りは年金から介護保険料を引かれ、医療負担も増えています。これで年金を下げたらどうなりますか」と怒ります。
デモを見送っていた自営業の田中信夫さん(52)は「国会議員は、未納問題をおいといて、年金をなぶる資格があると思っているのか。自民党も公明党もこすい(ずるがしこい)。年金は、子どもの分まで、わしらが涙を絞って払とるものやぞ。どない思とるのや。と言うてくれる議員を出さなあかん。共産党がんばりや」と話していました。
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年金改悪法案を自民、公明の与党が参院厚生労働委員会で強行採決した三日、年金者組合広島県本部など六団体でつくる「年金制度改悪に反対する広島県民の会」(会長・永見繁樹県労連議長)は広島市中区の繁華街で廃案を求める宣伝をしました。
「ウソとごまかし 廃案しかない年金改悪案」「年金未納閣僚はただちに辞職を」と書いた横断幕を掲げて、約三十人がビラを配り、署名を訴えました。県労連の山田昭夫、今谷賢二両副議長らが宣伝カーで「当初の説明をごまかしたまま強行採決するのは、未納問題を隠そうとするのと同じ。廃案しかありません」と訴えました。
署名した辻本さとみさん(63)=会社員=は「大反対よ。計算の仕方がだまされてる感じで、百年安心なんて言わずに正直にやるべきです。しかも未納の閣僚が次々出てきて、人をばかにしている」と話しました。
また、同会は二日にも昼休みに宣伝を実施し、永見会長ら約十人が自民、公明両党の県本部を訪問して「廃案にすることを求める緊急要請」を提出しました。