2004年6月6日(日)「しんぶん赤旗」
【パリ=浅田信幸】ブッシュ米大統領の三日間にわたる欧州訪問の最初の地ローマで四日、大統領の訪問に抗議し、イラク戦争・占領に反対する大規模なデモがおこなわれ、主催者発表で十万人が参加しました。
抗議デモは、イラク戦争に反対する政党や諸団体からなる「戦争を止めよう」委員会が呼びかけたもの。「戦争ノー、ブッシュ・ノー」の横断幕を先頭に、テルミニ駅から、第二次大戦中の対ナチ・レジスタンスの発祥地点とされるサンパウロ門まで行進しました。
この日は、第二次大戦でナチ・ドイツの占領下にあったローマが米国を中心とする連合軍によって解放された六十周年にあたり、ブッシュ大統領は記念式典への参加のために訪問しました。
デモに参加した女学生のフランチェスカさんは「ブッシュは解放者として来たけれど、逆だわ」とAFPに語りました。
デモには共産主義再建党、緑の党、金属機械労組(FIOM)らの党員や組合員、学生らが全国から参加しました。中道左派勢力「オリーブの木」に結集する諸政党はデモには参加せず、「平和」と染め抜かれた虹の旗を、窓に掲げるよう訴えました。