2004年6月8日(火)「しんぶん赤旗」
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「イラク占領やめよ、自衛隊撤退を」「ストップ有事法制、憲法改悪反対」と、茨城県つくば市で開かれていた日本平和委員会の第五十四回定期全国大会が六日、二日間の日程を終えました。三百十六人が参加し、全体討論と分散会を合わせて、のべ二百四十七人が発言するという活発な大会となりました。
大会では、各地の草の根で、「イラク派兵やめよ」「憲法を守れ」と党派や世代を超えて集会や宣伝、ピースウオークなどを成功させている共同行動の広がりが、確信をもって生きいきと語られました。
とくに感動と確信を与えたのが、青年と女性の参加の広がりです。
大阪・八尾市では、青年会員が学習を重ねるなかで「イラク派兵っておかしい。憲法九条を守ろう」と河内ピースウオークを実施。「いま日本が(戦争の方へ)変わろうとしている。黙ったままおとなになりたくない。一緒に声を出そうや」とよびかけて百五十人が参加し、反響をよびました。
青森市では、青年の女性事務局長が中心になって「派兵反対」「九条を守ろう」などの大きなプラカードを掲げ、毎週昼休みに市役所前でアピール。「立つだけなら私にもできる」と青年の参加が広がっています。九月には二泊三日の青年の学習・交流会「ピースエッグ」が開かれます。
「ピースペパ」(青年の会)を結成している福島市では、「歌を通して平和を伝えよう」とストリートミュージシャンにも声をかけて千百人のイベントを成功させています。自衛隊の撤退を求める署名運動へとつながっています。
岡山県の水島平和委は「対話を大事に顔の見える活動を」と事務局を強化。「二十人体制にし、全員が三十歳以下です。効果がでている。学習を重視し、元気です」とのべました。
水戸市西部の水戸西平和委は、この一年で一・五倍化しています。「青年と若い母親らの入会者が増え、女性の比率が40%。事務局長も女性で楽しく活動している」と報告。イラク戦争反対など四種・二万四千枚のビラを地域に手配りしていると報告しました。
また大会では「基地のある地域で平和委員会の強化を」との発言に対し、「日本の進路が問われているとき、基地があるなしではなく日本中で強化するとき」との「反論」が飛び出すなど、各地で平和委の拡大強化への決意に満ちました。
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大会で選出された代表理事と事務局長は次のとおりです。(敬称略)
▽代表理事=岩崎允胤、佐藤光雄、住吉陽子、内藤功、畑田重夫▽事務局長=千坂純