2004年6月9日(水)「しんぶん赤旗」
東京都の横山洋吉都教育長は八日の都議会本会議で、卒業式・入学式での「君が代」斉唱時の不起立などを理由に「処分」した教員に対し、「研修」の名目でいっそう厳しく圧力をかけるほか、都教委のもとに学校統制のための新しい機関を設置する考えを示しました。
同教育長は、処分を受けた教員にたいして「学校から離れた長期の研修を行うことを含めいっそう指導を徹底する」としたうえ、「指導に従わない場合や成果が不十分な場合には、再度研修を命じる」「受講しても反省の色がみられず、同様の服務違反を繰り返すことがあった場合、より厳しい処分を行うことは当然」として、従わない教員を許さず、「指導」を徹底する考えを示しました。
各校の校長を通じて「日の丸・君が代」強制を徹底するための新しい機関として「学校経営戦略支援チームを設置し、学務部、指導部、人事部三部合同の学校訪問を強化し、適正化の必要な学校に対して校長への指導や支援を行う」とのべました。
自民党の古賀俊昭都議(日野市選出)の代表質問に答えたもの。