2004年6月9日(水)「しんぶん赤旗」
【パリ=浅田信幸】スペインのサパテロ首相は七日、米英共同提案のイラク主権移譲にかんする国連安保理決議案について「理想的なものではない」との見解を明らかにしました。デンマークのラスムセン首相との共同記者会見で述べました。
マドリードからの報道によると、サパテロ氏はスペインがイラク派遣部隊の撤退を決定した際に、駐留継続には国連による「政治軍事情勢全般の掌握」が必要との条件をつけたことに触れ、「決議案はこの方向に沿っていない」と指摘。「われわれの目標は、主権の移譲、速やかな選挙の実施、この国への軍隊の駐留期間、国連の役割にかんして、もっと野心的なものだ」と述べました。
スペインは現在、安保理の非常任理事国の席を占めています。