2004年6月10日(木)「しんぶん赤旗」
石油情報センターが九日発表した石油製品価格調査によると、レギュラーガソリンの全国平均価格(七日時点)は、一g当たり百十二円で、前回調査時(五月三十一日)に比べ四円値上がりしました。原油高騰の影響で、一九九七年四月以来、七年二カ月ぶりの高値水準となりました。
同センターが湾岸危機当時の九○年八月に週単位の価格調査を始めて以来、四円の値上がり幅は、九○年九月の九円、同年十月の五円に次ぐ過去三番目です。
新日本石油など石油元売り各社が、ガソリンスタンド業者への卸売価格を六月出荷分から三円七十銭―四円引き上げたことに連動して、末端価格も上昇したものです。同センターは、「三月までは元売りとスタンドが、原油価格上昇によるコスト増を吸収してきたが、最近の原油高騰で供給側の負担余力も限界にきた」としています。