2004年6月11日(金)「しんぶん赤旗」
参議院の有事特別委員会一般質疑が始まった十日、前日につづき「有事法案許すな」「年金改悪に抗議する」と参院議員面会所に二百三十人がつめかけました。全労連、国民大運動実行委員会、中央社保協、安保破棄中央実行委員会、有事法制は許さない連絡センターが呼びかけたもの。
「何しろでたらめ。何でも国会を通してしまう。小泉首相は自衛隊の多国籍軍への参加も自分で決めてしまう。そんなに戦争がしたいのか」。横浜市の不破励子さん(66)は語気を強めます。
メモを取りながら真剣に聞いていたのは横浜市の高橋ヒサミさん(33)。「地元の東京湾では自衛隊の観艦式が行われました。観光の港にはそぐわない。有事法が通れば、もっと利用が強化されてしまいます。そうならないように法案を阻止したい」と強く言います。
各団体代表が発言。安保破棄中実委の乾友行事務局次長は「自衛隊のイラク多国籍軍への参加は認められない。年金法を通した時のようなむちゃくちゃなやり方で有事法制まで通そうとするのは許されない」と訴えました。
日本平和委員会の千坂純事務局長は「国民を戦争に総動員することを許さないと訴えていく必要がある」。国公労連の空直樹中央執行委員は「私たち公務員は国民を動員する側になってしまう。そんなことはしたくない。公務員には憲法の順守義務があるが、小泉首相は憲法を守っていない」とのべました。
日本共産党の小林みえこ参院議員が国会報告をしました。