2004年6月12日(土)「しんぶん赤旗」
【サバナ(米ジョージア州)=浜谷浩司】小泉首相は十日、主要国首脳会議(シーアイランド・サミット)閉幕後、当地で記者会見し、イラク多国籍軍への自衛隊の参加に改めて意欲を示しました。自衛隊の多国籍軍への参加が憲法違反であり、国内で厳しい批判が出ていることには答えませんでした。
首相は、国連安保理がイラク新決議を全会一致で採択し、また、サミットの機会に会談したイラク暫定政府のヤワル大統領が自衛隊の活動を高く評価していると強調。「多国籍軍が結成されるが、そのなかで日本ができる人道・復興支援を継続していく方向で検討していきたい」と言明しました。
北朝鮮の核兵器問題では、先の日朝首脳会談で金正日総書記が、(1)朝鮮半島の非核化が目標(2)凍結は検証を伴う―と述べたことを重ねて指摘。六カ国協議の場で「行動で示してほしい」と述べました。