日本共産党

2004年6月13日(日)「しんぶん赤旗」

04参院選の現場

「首相は庶民の老後わかっていない」

「年金」対話はずむ


表

 参院選(二十四日公示、七月十一日投票)で最大の関心は年金――。時事通信社の「政治意識世論調査」によると、参院選の争点として年金制度改革をあげる人がもっとも多く74・2%を占めました。どの世論調査でもいま年金は熱い争点です。参院選目前の現場からリポートします。

東京・足立

 東京・足立区の党組織では、住民の年金改悪への不安や怒りを聞き取りながら、党の年金政策を語って支持を広げています。

■連日マイク宣伝

 六木支部は連日のようにハンドマイク宣伝をしています。

 マイクを握りしめる高崎勝名さん(63)は、町会の役員。「ご苦労さま」と声をかけてきた女性(70)がいました。

 年金の強行採決について「もう国会を見ているとバカバカしくて。(物価スライドなどで)夫婦の年金が一度に八千円減ったのに、まだ下げるなんて。知り合いの創価学会員がお願いしますと、訪ねてきたけど相手にしなかった。年金の財源がないといえば、年寄りは仕方なくつましく暮らすしかないとも思ってしまう。でも、消費税の値上げは絶対だめよ。私が買っても、お金持ちが買っても大根一本の値段は同じなのよ」。

 支部長の高崎美栄子さん(67)がうなずきながら、ムダを削り、雇用を生み出して年金の支え手を増やすなど共産党の政策を話すと、「このへんの町工場も、年中暇だ暇だっていってるし不況をなんとかしないと」と。

 六木支部では九百世帯ある団地で全世帯対象に対話をすすめています。高崎さんは「五月の訪問では、ただうなずいてきいていた人が、採決強行後の電話では、もう怒りがこみあげるという感じに変わってきた」といいます。

 「何のための年金だと思っているんだ」「議員年金なんてやめちまえ」。そんな言葉が跳ね返ってきました。ある男性は「小泉さんは老後の暮らしがわかってない。魚だって半分にして食べて節約し、医療費だってかかる」

■うそ突き崩す力

 「いいことをいっていても共産党は大きくならない」という人には、小池参院議員の追及で、自民党・公明党がこれで安心といってきた年金の二枚看板がうそだったことを認めたことを話し、党の力を訴えます。

 花畑団地支部で宣伝・対話を広げている柿木泰子さん(69)は、「以前のように創価学会員に取り囲まれるようなことはありません。住民は年金問題怒っていますから。全額国の負担による五万円の最低保障年金制度の党の提案を話すと、それはいいっていう話になるんですね」。

 日本共産党は小さいから民主党に、という人やあきらめムードの人がいます。

 高崎さんはいいます。「財界献金もあてにして消費税増税をしようとしている民主党じゃだめだということ、共産党が年金改悪廃止法案を選挙後に提出して、みんなで議論しようといっていることを話して、力をあわせて本当に政治を変えようと訴えていきたい」


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