日本共産党

2004年6月13日(日)「しんぶん赤旗」

ロンドン市長・市議選

反戦市長が再選

戦争推進の労働党は後退


 【ロンドン=西尾正哉】十日投票が行われたロンドン市長・市議選は十一日、開票が行われ、市長には現職のケン・リビングストン氏(58)が保守党のスティーブン・ノリス氏(59)を破って再選され、市議選では戦争推進の労働党が後退しました。

 リビングストン氏は、ブッシュ米大統領を「戦争犯罪人だ」と指摘。ロンドンで行われたイラク戦争反対のデモにほとんど参加するなどイラク戦争に反対。選挙戦では英軍の駐留に反対するなど、反戦姿勢を強く押し出しました。前回無所属で、今回労働党に復帰したため、“ブレアの党を強化するのか”との批判も出ました。

 一方、市議選では、労働党が二議席減らし七議席となり第二党に転落しました。労働党の得票率は、リビングストン氏の得票率を11%も下回りました。

 保守党は九議席で変わらず、「イラク戦争反対」を掲げた自由民主党が一議席増やしました。戦争ストップ連合の幹部らでつくる「レスペクト」は5%を獲得しましたが、議席は得られませんでした。緑の党は一議席減で二議席に、欧州連合(EU)からの脱退を掲げる英独立党は二議席を獲得(前回はゼロ)しました。


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