2004年6月13日(日)「しんぶん赤旗」
東京都教育委員会による「日の丸・君が代」強制と教職員の大量処分とたたかう父母、教職員らは十二日、「学校に自由の風を―とめよう!心をしばる教育を」と、東京・中野区の中野ゼロホールで集会を開き、千二百人が参加しました。
集会は、都教委通達の再検討を求める都民署名の会、「日の丸・君が代」強制反対予防訴訟をすすめる会などの集会実行委員会が主催し、百二十四団体が賛同しました。
集会では、都内の小学校で不起立のため戒告処分を受けた教員が発言。今まで子どもたちの作品で飾られた卒業式が、都教委の事細かな実施指針で一変し、「不起立は、憲法・教育基本法に違反し、子どもたちの意見も反映されないことへの抵抗です」と語りました。
都立高校を今年卒業した男性が「強制は、生徒に考えることをあきらめさせること。全く教育的ではない」と話すと大きな拍手が起きました。
「都民署名の会」代表の丸浜江里子さんが行動提起。卒業式・入学式に関する都教委の強制に抗議し、10・23通達と教職員の処分の撤回を求める陳情署名を広げ、都教委の暴走を止めるためのネットワークをつくろうと呼びかけました。
集会の呼びかけ人を代表して小森陽一さんがあいさつ。ジャーナリストの斎藤貴男さん、前レバノン大使の天木直人さんが講演しました。