2004年6月15日(火)「しんぶん赤旗」
【カイロ=小泉大介】十三日から十四日にかけて、イラクの首都バグダッドを中心に米軍や占領当局を狙った自動車爆弾攻撃が発生し、多数が死傷、暫定政府高官がまたもや殺害されました。
現地からの報道によると、バグダッドでは十四日朝の通勤時に、中心部で自動車爆弾が爆発し、少なくとも十三人が死亡、六十人が負傷しました。爆発は、連合国暫定当局(CPA)の車両三台が通過した際に発生し、乗っていた英国人二人、フランス人一人など五人の外国人電気技術者が死亡しました。通行人や住民も多数死傷しました。爆発後、現場に集まった市民たちは口々に「米国は神の敵」「米国を倒せ」と叫びました。
十三日にはバグダッド南西部の米軍駐屯地に爆弾を積んだ車が接近して爆発、警察官四人を含むイラク人少なくとも十二人が死亡し、十三人が負傷しました。同日朝には、イラク教育省のカマル・ジャラハ文化局長が出勤のため自宅の門を出たところを何者かに銃撃され、即死しました。
バグダッド北部では十三日、米軍部隊が爆弾と銃で攻撃され、米兵一人が死亡、二人が負傷しました。イラク戦争開戦以来の米兵死者総数は八百二十七人に達しました。