2004年6月18日(金)「しんぶん赤旗」
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「日の丸・君が代」強制にともなう教職員への処分の取り消しを求める東京都教育庁の元職員ら五十人が十七日午前八時から、東京・新宿区の都庁前で宣伝をしました。
「教育の現場を強制、命令、管理で支配するというのは、教育そのものを否定することではないでしょうか。私たち退職者世代は、戦前の軍国主義教育の体験を持っています。強制と処分というやり方に戦前の悪夢を見る思いがします」―マイクで訴える元職員を見つめ、ビラを受け取る職員が絶えません。一時間で四千人がビラを受け取りました。
同会事務局の遠山威さん(71)は「美濃部知事時代を経験した私たちは、都民の声を大事にして教育行政をやっていこうという意識で働いていたが、われわれの努力がふみにじられたという気持ち。今後、都民の運動と連帯して広めていくことが大事だと思います」と語りました。