2004年6月19日(土)「しんぶん赤旗」
イラク南部サマワに派兵されている陸上自衛隊の部隊が、占領軍の治安維持活動を支援する「安全確保支援活動」を先月中旬から今月上旬にかけて実施していたことが十八日、分かりました。防衛庁が同日、衆院イラク特別委員会に提出した報告で明らかになりました。
報告によると、陸自部隊は、五月十六日から「オランダ軍に対する給水を実施」。「同軍の給水能力が回復したことから、6月10日をもって…終了した」としています。なぜ給水を始めたのかは明らかにしていません。
防衛庁によると、給水量は、約九百三十トンに達します。
オランダ軍は、サマワを含むムサンナ州に展開。主に治安維持活動を任務にしています。イスラム教シーア派のサドル師支持派との間で銃撃戦も行っています。
イラク特措法は、派兵される自衛隊の活動について、「人道復興支援活動」と「安全確保支援活動」を定めています。「安全確保支援活動」は、クウェートを拠点に活動する航空自衛隊部隊が武装米兵を輸送していますが、陸自部隊が実施したのは今回が初めてです。