2004年6月21日(月)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の小池晃政策委員長は二十日のテレビ朝日系「サンデープロジェクト」に出演し、年金とイラク多国籍軍への参加問題で、各党の政策責任者と議論を交わしました。
年金問題で小池氏は、政府・与党が年金改悪法を推進する際に主張した「給付は50%、負担は18%で固定」という“看板”が完全に崩れたと指摘。さらに、出生率が政府の予想を超えて1・29まで下がるなど、年金改悪法の前提も崩れていることをあげ、「百年安心の年金改革」のデタラメぶりを批判しました。
司会の田原総一朗氏も小池氏の指摘に同調。公明党の北側一雄政調会長は「(政府が示した数字は)あくまで年金を最初にもらうときだけ」と認め、小池氏の指摘に反論できませんでした。
小池氏は、一千万人を超える人が保険料を払っていない問題を解決する上でも、月五万円の最低保障年金制度を導入することが必要だとし、その財源として大企業や高額所得者の応分の負担や財政のムダの削減をあげ、消費税増税に財源を求めるべきではないと主張しました。民主党の仙谷由人政調会長は「二―三年以内の消費税増税」を求めました。
イラク多国籍軍への参加問題で小池氏は、小泉首相が国民に何の説明もないままブッシュ米大統領に参加を表明し、「多国籍軍の指揮下に入らない」ことを公使レベルの口答の了解だけですませたことについて、「憲法にかかわる重大問題をこういうやり方で進めるのは前代未聞だ」と厳しく批判しました。