2004年6月21日(月)「しんぶん赤旗」
松山市で十九日、「憲法九条の改悪を阻止しよう」と、憲法九条を守る愛媛県民の会が発足しました。結成総会には、県内各地から三百五十人が参加しました。
会は、昨年十二月に県内の弁護士十三人が結成を呼びかけてつくられたものです。大学教授や宗教者、芸術家など六百七十人が会員になっています。
記念講演を行った早稲田大学の水島朝穂教授は、自衛隊の多国籍軍参加について、憲法上認められない「無理屈の世界」と指摘。国際社会で「軍事力によらない平和」を構築する努力が行われていることを紹介し、「憲法は、平和を愛する世界市民の力によって、平和を守るという積極的な平和主義を持っている。憲法に照らして、九条を変えるより現実を変えよう」と呼びかけました。
呼びかけ人を代表して、東俊一弁護士は、「憲法九条を守り、平和で豊かな日本を残すことがわれわれの役割です。憲法の改悪を阻止しましょう」と訴えました。
会は、憲法九条などについて学ぶ集会や、出前講演に取り組む予定です。パンフレットやニュースを作製して宣伝活動も行います。