日本共産党

2004年6月22日(火)「しんぶん赤旗」

イラク武装勢力

韓国人男性を拘束

同国軍の撤退を要求


 【カイロ=小泉大介】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは二十日、イラクで武装勢力が韓国人男性一人を拘束し、同軍の撤退を要求したと伝えるとともに、三人の武装勢力と韓国人人質が映ったビデオテープを放映しました。

 ビデオで覆面姿の武装勢力の一人は「韓国軍がわれわれの土地から撤退し、新たな部隊を送らないよう求める」とのべ、要求が受け入れられない場合は人質を殺害すると脅迫。韓国政府による回答期限を、二十日の日没から二十四時間以内と指定しました。

 武装勢力は自らを国際テロ組織アルカイダのイラクでの指導者「アブ・ムサブ・ザルカウィ氏に率いられたグループ」とのべています。

 武装勢力の前に座らされた「キム・ソンイル」とされる韓国人男性は英語で「韓国軍兵士よ、イラクからどうか出て行ってほしい」「私は死にたくない」と訴えました。

 キムさんの勤務する貿易会社「カナ貿易」は米軍に食器などを納入しています。

 韓国政府は十八日に約三千人をイラク北部に追加派兵することを発表、八月以降クルド自治区のアルビル地域に順次、兵員を派遣する計画です。追加派兵が実施されれば、総兵数は約三千七百人となり、米英に次ぐ第三の規模になります。


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