2004年6月23日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党の小池晃政策委員長(参院議員)は二十一日夜放映のTBS系「筑紫哲也NEWS23」に各党の政策担当者とともに出演。参院選で年金の信頼回復にどうとりくむか、四十五秒で答えるよう求められたのに応じ、党の政策を語りました。
小池氏はまず、「年金の信頼回復の第一歩はこんどの年金改悪の実施を中止することだ」と指摘。実施すれば年金への信頼はますますゆらぐと強調しました。
その上で、日本共産党は選挙後の国会に改悪年金法の廃止法案を出すとのべ、「白紙からやり直しましょう」とよびかけました。
党の年金改革の提案について小池氏は、「最低保障年金をつくる」とし、国の責任で低い年金額を底上げして格差・不公平をなくす、財源は大型開発や軍事費などの無駄を徹底的になくしてつくり、新たな財源が必要なら消費税増税ではなく、負担能力のある、例えば大企業に応分の負担を求めると説明しました。
最後に小池氏は「何と言っても議員年金。税金が七割も使われている特権をきっぱり廃止しましょう」とのべました。
自民党の大野功統年金制度調査会長は「厚生年金保険料18・3%への引き上げは国際的に高い水準ではない」、公明党の福島豊政調副会長は「今回の改革を着実に進める」、民主党の古川元久政調会長代理は「制度の一元化を実現する」とそれぞれ答えました。番組を見た埼玉県内の男性からは「小池さんの発言は抜群でした。他党の言い訳と一線を画す内容で大いに確信を広げるものです」との感想が党本部にメールで寄せられました。