日本共産党

2004年6月26日(土)「しんぶん赤旗」

イラク5都市

一斉攻撃、死者約100人


 【カイロ=小泉大介】イラクの五都市で二十四日に発生した自動車爆弾テロ、警察署襲撃、米軍と武装勢力の衝突による死者は約百人、負傷者三百二十人に達し、米占領開始以来最悪の事態となりました。また二十五日も各地で戦闘や爆発が発生しました。

 首都バグダッド西方約五十キロのファルージャでは二十五日、米軍戦車が市のはずれの高速道路に集結し、市街の多方面に向け集中砲撃を行いました。現地の病院関係者によると、二日間にわたる攻撃でイラク人七人が死亡しました。またバグダッドのアミリヤ地区で道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発、イラク人警官一人が死亡し、数人が負傷しました。

 イラクでは二十四日、国防省、内務省など十一省庁が、連合国暫定当局(CPA)から権限を移譲され、イラク暫定政府の二十六省庁すべてにたいする「権限移譲」が完了しました。しかし、米当局は国防省への十人の外国人顧問常駐をはじめ、各省庁に同様の顧問を配置する方針。これにたいし、多くのイラク人は治安や行政の改善に結びつくかどうか不安や疑問の声をあげています。


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