日本共産党

2004年6月27日(日)「しんぶん赤旗」

参院選投票翌日から厚木でNLP訓練 

「争点」化避ける米軍・防衛庁


 在日米海軍司令部は、七月七日から十六日まで空母キティホーク艦載機の夜間離着陸訓練(NLP)を行い、うち十二―十六日は厚木基地(神奈川県)で実施すると公表しました。時間帯は夜の六時から十時です。

 厚木基地での訓練はなんと、参院選投票日(十一日)の翌日から始まるのです。

 NLPは空母出港前に必ず実施されます。夜中に軍用機の爆音をとどろかせ、住民生活に深刻な騒音被害をもたらすため、基地周辺の住民や自治体はNLP強行のたびに強い怒りを表明しています。だから選挙期間を避け、「基地反対」の世論を投票に結びつけたくない――。米軍と防衛庁の、こそくなねらいが透けて見えます。

 彼らが世論を恐れ、選挙期間中を避けるのは“恒例”です。昨年の総選挙公示直前の十月二十四日―二十七日に厚木基地で予定されていたNLPは中止されました。さらに、大爆音が米国でも社会問題になっている最新鋭の戦闘攻撃機・FA18スーパーホーネットも、総選挙中の投票日(十一月九日)をすぎた十三日に配備されています。

 世界最高の人口密集地である首都圏で、わがもの顔に訓練する米軍。その根源にある日米安保体制にしがみつく政府・与党、そして民主党。米軍の横暴を許さないためにも、日本共産党の躍進が求められています。(竹)


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