2004年6月29日(火)「しんぶん赤旗」
戦争放棄を宣言した日本国憲法第九条を世界に普及する日本ユーラシア協会(二瓶剛男会長)の運動が、内外で大きな反響をよんでいます。
中央アジアのキルギス共和国では、国会議員のアルサンベック・マリエフ・対外友好協会会長が「われわれは人々にあらゆる方法で宣伝し、普及します。レスプブリカ紙、トリブーナ紙、キルギス・ルフ紙にあなた方の運動が掲載されました。私はこの九条をもりこんだキルギス共和国憲法の改正についての法案を準備しています。私の提案が大統領や議員たちに理解されると確信しています」と連絡してきました。
タジキスタン共和国のマイサラ・カロノーヴァ対外友好協会幹部会議長は「九条リーフレットはわれわれ活動家の間に配布しました。雑誌『ドゥスチ』に掲載します」とのべました。モルドヴァ共和国の国際交流協会ダチヤ副会長チェザル・グリゴル氏は「本当にすばらしい条文であり、日本国民の英知があらわれていますね。これをいくつかの新聞に掲載してもらいます」と伝えてきました。
ロシア連邦の各地からは、タタールスタン共和国日本文化情報センター、ロ日協会のクルスク、ニジニノブゴロド、ヤロスラブリ、アルタイ、リャザン、サラトフ、ウラジオストク、サハリン各支部から熱烈なメールが到着しています。「九条とタタール憲法八条を比較するテレビ番組を制作した」「あなたがたの呼びかけを支持します」「リーフレットは増刷し配布した」「地方紙マラジョージナヤ・スレダー紙に記事を書いた」「どうか追加であと三百部送ってください」などです。
メールは、積極的に憲法九条普及に協力したいとの熱意のこもったものばかりです。
米国主導によるイラク侵略など世界平和秩序が破壊され、戦争とテロの悪循環のなかで、日本国憲法九条は予想以上に各国市民に感動を与えています。日本ユーラシア協会は、イラク派兵国のマスコミを中心にした意見広告掲載の市民運動を始めており、今後のなりゆきが注目されています。