2004年6月30日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は二十九日、CS放送朝日ニュースターの「各党はいま」収録で、経済産業省が同日に発表した「通商白書」が日本の現状を米国の「雇用なき回復(ジョブレス・リカバリー)」と同じような状況で、景気が回復しているように見えても、一部大企業で起きていることで、少しもサラリーマンの生活がよくなる方向に作用していないと指摘していることを紹介、「政府自身が認めたことが重大だ」と指摘しました。
志位氏は「雇用の現場では、この五年間で四百万人の正規雇用が減って、三百七十万人のパート、アルバイト、派遣、有期雇用の不安定雇用に置きかえられている。とくに若い人たちはフリーターという形でひどい労働条件のもとで働かされている」と強調。
「人間が人間らしく働き、生活できるという土台を崩すようなことは『改革』でもなんでもない。人間らしい生活を取り戻し、保障する政治を経済政策の基本におかなければ、長い目では日本経済の健全な発展はありえない」とのべました。