日本共産党

2004年7月3日(土)「しんぶん赤旗」

「基地のない沖縄」「安保なくせ」
この声を糸数候補と日本共産党に

那覇市で志位委員長訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は二日、沖縄県那覇市で街頭演説をおこない、比例区で仁比そうへい候補、選挙区で革新共同の糸数けいこ候補(日本共産党推薦)の必勝を訴えました。

政治の土台がゆがんでいる

 炎天下、駆けつけた約六百人の聴衆を前に訴えた志位委員長は、「日本共産党と沖縄社会大衆党が立派な『政策協定』を結び、糸数候補を革新の共同候補としてたたかうことになったのはうれしいことです」と強調。糸数氏が平和のガイドとして沖縄戦を世界に伝えてきたことにふれ、「『沖縄の心』を代表するのが糸数さん。今度は国会で平和のガイドをやってもらおうではありませんか」と力をこめるとともに、比例区での日本共産党への支持を訴えると、大きな拍手がわきおこりました。

 沖縄で六割の人が高すぎて年金保険料が払えない実態をあげ、「日本の年金が貧しいのは、税金の使い方、集め方の政治の土台がゆがんでいるからです」と日本共産党の年金制度改革の提案を訴えたのにつづき、「基地のない沖縄」への道をどう開くかを解明しました。

安保続く限り米軍は沖縄に

 選挙戦で相手陣営が「米軍基地の世界的再編成の流れにのれば縮小できる」とのべていることに対し、「現実に起こっていることは違うではありませんか」とのべ、名護の新基地建設や那覇軍港の浦添移設、キャンプハンセンの都市型訓練施設の設置の動きなどをあげ、「縮小どころか基地の強化・固定化ばかりです」と批判しました。

 この動きの背景に、ブッシュ米大統領が二〇〇三年十一月に明らかにした米軍基地の再編成の新方針で「世界のどこでも、いつでも戦争ができる態勢をつくる」としたことがあると指摘。在沖縄米軍のグレグソン前四軍調整官が沖縄の基地について「戦略的中軸、ハブのようなものとして今後、機能することになろう」とのべたこと、ブラックマン四軍調整官が「日米安保条約がつづくかぎり、沖縄に米軍は配置される」とのべていることをあげ、「米軍のトップがこうしたことを公言してはばからないのが実態です」と強調しました。

 「基地のない沖縄」のために何が必要か、と問いかけた志位氏は、第一に「米国頼みではだめです。県民が声をあげなければならない」と強調。第二に「安保をなくしてこそ『基地のない沖縄』への確かな道が開けます」とのべ、「政策協定」で確認した「日米安保条約など、いかなる軍事同盟にも反対」「米軍基地の撤去」という声を県民に大きく広げることこそが大道だと力説しました。

 そして「沖縄の革新共同はつねに安保反対、基地撤去の旗を高々と掲げてきました」と強調。「選挙戦は激戦ですが、年金改悪や米軍基地を押しつけ、憲法まで変えようという勢力に負けるわけにはいかないではありませんか」と力をこめ、糸数候補とともに、比例区での日本共産党への支持を重ねて訴えました。

命、くらし守る平和の議席を

 仁比候補は、「弁護士として、命もくらしも踏みにじる自民・公明党の小泉政治の不正義は断じて許せない。何としても国会へ送っていただき、小泉政治とたたかわせてください」と強調。糸数候補は、「新たな基地の建設が進む今だからこそ、平和憲法をしっかり守り、沖縄から平和の一議席を」と力説しました。

 「沖縄で自民党が勝つようじゃだめだ」と語っていた中村明さん(74)=那覇市=は、「基地をなくすには、アメリカ、日本政府だのみではだめ。共産党が言っているように、安保条約をなくして根本から変えなければ何も変わらない。まず沖縄から変えていかないと」と力を込めました。


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