2004年7月3日(土)「しんぶん赤旗」
【カイロ=小泉大介】一日から二日にかけてイラク各地で爆発や米軍、暫定政府幹部にたいする攻撃が多発しました。
首都バグダッドでは二日朝、ジャーナリストや米軍関係者など多数の外国人も宿泊する中心部の二つのホテルに対しロケット弾が撃ちこまれ、現地からの報道によると、少なくとも四人が負傷しました。
現場近くでは小型バスも炎上しました。
バグダッド北部サマラでは一日、内務省顧問の自宅がロケット弾などで襲撃され、イラク人護衛四人が死亡しました。
また同日、バグダッド西方のアンバル州で米海兵隊員一人が戦闘により死亡しました。これによりイラク戦争開戦以来の米兵死者総数は八百五十四人に達しました。さらに米軍は一日、北部モスルで道路脇に仕掛けられた爆弾爆発により、多国籍軍部隊の兵士一人が死亡、二人が負傷したと発表しました。死傷兵士の国籍は明らかにしていません。
イラク駐留米軍のキミット報道官は六月三十日夜、ファルージャで米軍が行った空爆による死者は十人から十五人にのぼると語りました。