2004年7月4日(日)「しんぶん赤旗」
「君が代」斉唱時に起立しなかったことなどを理由に懲戒処分を受け、都教委の「再発防止研修」の対象となった教職員百三十四人が二日、東京都人事委員会に「研修」命令の中止・撤回勧告を求める申し入れ書を提出しました。
「君が代」斉唱時の不起立で処分された教職員のうち、これまでに百三十八人が都人事委員会に不服審査請求をしています。都教委は処分を受けた教職員にたいし「反省を促す」ための「再発防止研修」を命じ、六月二十八日付で「発令通知書」を出しています。
申し入れ書では、「処分の違憲性・違法性・不当性」が係争中にもかかわらず、研修で「再発防止」を約束させようとすることの不当性を指摘。「思想・良心の自由」など憲法上の人権を二重に侵害するものだとしています。審査請求にたいする裁決を行うまで、「再発防止研修」を命令せず、すでに出された研修命令は撤回するよう都教委に勧告することを求めています。