2004年7月7日(水)「しんぶん赤旗」
【ロンドン=西尾正哉】英国のブレア首相は六日、下院連絡調整委員会でイラク戦争強行の口実としたイラクの大量破壊兵器について「兵器が見つからないという現状を認めなければならず、今後も見つけ出すことはできないだろう」と語りました。
ただし、ブレア首相は続けて、「それらの兵器がどうなったかはわれわれはわからない。廃棄されたかもしれないし、隠され破壊されたかもしれない」とのべ、大量破壊兵器は存在したとの立場を崩しませんでした。
サダム・フセイン前大統領が大量破壊兵器の開発への野望をもっていたことを示す「明らかな証拠がある」とのべ、イラクに脅威が存在したと強弁、戦争強行を正当化しました。