2004年7月8日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の市田忠義書記局長は七日、和歌山市内で記者会見し、閣議了承された「防衛白書」について、全体が米国の先制攻撃戦略への追随、加担の姿勢で貫かれていると批判、イラク戦争も肯定的に描き、ファルージャなどでの虐殺を無視しているとのべました。
また、白書が、自衛隊の今後のあり方として世界中の地域への派遣をあげたことは、海外での活動を本務とする自衛隊法改定の動きや、憲法に集団的自衛権をもりこむ改悪の動きとも深くかかわっていると指摘。こうした白書が閣議了承された背景には、自民、公明、民主の各党がこうした動きを推進していることがあると批判しました。
選挙戦の大争点となっている年金問題について市田氏は、日本共産党として、新しい国会に年金改悪廃止法案を提出する立場を改めて表明。同時に、年金積立金の流用問題の政治責任をあきらかにするため、関係者の証人喚問を次の国会で求めていくとのべました。