日本共産党

2004年7月9日(金)「しんぶん赤旗」

“人生いろいろ” 大阪選挙区版

北川自民候補、企業が年金保険料

府議時代


 自民党の参院選大阪選挙区候補の北川イッセイ氏(前自民党大阪府議)が、府議時代に長期間、勤務実態がともなわないのに後援企業に厚生年金、健康保険の保険料を負担させていた――。そんな訴えが同企業の前社長親族から本紙に寄せられました。

 この企業は株式会社エヌケイユー企画(本社・東大阪市)。経営コンサルタント業などを目的として一九九一年十一月に設立。経営不振で今年一月から経営者も社名も変更されています。同社前社長は、北川氏の有力な後援者。北川氏は、設立当初から昨年一月まで取締役に就任。厚生年金、健康保険も企業に負担させていました。

 北川氏は一九九一年から四期連続当選。当選直後から役員に就任。役員報酬も得ていました。

 前社長の親族によると、勤務実態は保険料を負担させるほどの実態があるかどうかきわめて疑問。親族の一人は、数カ月間事務所で終日過ごした経験がありますが、北川氏は、ほとんど事務所に立ち寄らず、たまに中に入っても短時間、テレビを見ている程度だったといいます。同社で日常的に勤務していた社員も、親族の問い合わせに対し「北川氏が働いているのはほとんど見ていない」と話しています。親族は、「年金問題が大きな争点になっているときに、社会保険料を後援企業に負担させる北川さんの態度に強い疑問を感じ告発した」と語っています。

 北川氏は、本紙の問い合わせにたいし北川事務所広報担当の朝倉秀実自民党府議を通じて回答。「議員活動の合間をみて勤務はしていた」としています。

 小泉首相は、国会議員となる前後に支援企業に社会保険料を負担させ、追及されると「人生いろいろ」「会社もいろいろ」などと言い逃れ、批判を受けましたが、北川氏も政治家としての説明責任が問われそうです。


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